床下日記

主に感想文

ぱすたのざっくり映画話『心が叫びたがってるんだ。』



どうも、ぱすたです。

今日は観ようかどうか悩んだ末に観た「心が叫びたがってるんだ。」についてざっくり語ります。

ささやかながらネタバレするので、これから観ようかな!と思っている方はご注意ください。











2011年に感動作として話題になったアニメ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」、いわゆる「あの花」ですね。

2013年には劇場版も制作され、先日に実写化もされた大ヒット作なわけですが、そんな「あの花」のスタッフが送る新作映画が「心が叫びたがってるんだ」です。


いやー、「あの花」の看板を惜しげもなく使った大々的な宣伝が各種メディアで行われていて、ここ最近はかなり目にする機会が多かったですよね。

「感動作」という触れ込みを非常に耳にしましたし、「あの花よもう一度!」という思惑は制作側に強くあったでしょうし、観る側もああいうのを期待して行くでしょうね。

結論から言うと、個人的にはイマイチ感動できなかったんですけどね。


小学生の頃、何気ない一言で家族をバラバラにしてしまった少女、成瀬順は突然現れた”玉子の妖精”により、喋るとお腹が痛くなる呪いをかけられる。順は両親の離婚により心を閉ざし、また、喋れないために周囲とコミュニケーションをろくに取らないまま高校生へとなっていた。そんな順だったが、ひょんなことから地域ふれあい交流会のメンバーに任命され、まったく接点のない3人のクラスメイトと成り行きでミュージカルをやることに…といったあらすじ。


全体を通しては「青春群像劇」ということで、特定の誰かが主人公というわけではなく、この「地域ふれあい交流会」の実行委員の面々(特に成瀬順と、坂上拓実という気だるげな男子)を中心に物語が進行していきます。


観ていてまず思ったことはとにかくこの”声を失った少女”成瀬順が許容を超える範囲でイライラさせてくれるってことですよ。

声を失った悲劇のヒロインかと思いきや、主張の強さはなかなかのもので、お腹の痛みに耐えつつ結構発言します。観る前は「ほんとに一切喋れないのかな」と思ってたんですけど、まぁ、喋る喋る。終盤のクライマックスでの言動はあまりに自己中心的過ぎて若干引きました。そりゃ、順の境遇は可哀想ではありますけども。

高校2年生にもなればもっと考えて行動できると思うのですが、どうなんでしょう。

そんな順に対する、この物語のもう一人の中心人物、坂上拓実もなんだかなぁと。主人公に限りなく近いポジションのキャラでありながら特別な魅力を持たないキャラであり、パンチの弱さがどうしても気になります。

クライマックスでの見せ場である”対峙して言いたいこと言い合う”シーンも「あの花」に比べれば弱いですね。同じ手法を使うならやはり比べてしまいます。あちらがちょっとイタいながらも泣けたのに対して、今回のは心に響くほどのものじゃなかったです。というか、割とどうでもいいやり取りを見せられたなと…。

結局、みんな順に振り回されただけだったし、問題に対して具体的な解決がなされてなかったので、なんか全体的にフワッとした話に思えてしまいました。

それに物語の発端となる”玉子の妖精”も終わってみればあんまり話に深く関わってこないし、その正体もなんとなくしょんぼりなオチ。「あの花」では思いっきりファンタジーない交ぜだったんだし、いっそ今回もほんとに呪いってことにして、ファンタジー要素増しな感じでよかったんじゃないかと思いますけどね。


というわけで、特別面白い話でもなかったし、感動もできなかったというのが正直な感想です。

でもまぁ、内容がチープだとはいえ、雰囲気アニメ作品だし、ある意味これで正解なのかもしれませんけどね。あいにく僕は心が腐ってるんで微塵も共感できませんでしたが、多感な中高生とか、ピュアな皆さまにとっては楽しめる作品のはずですし。


そういえば、ネットでは主題歌を乃木坂46が担当するという事で、AKBアレルギーの人たちが脊髄反射的に叩いてましたけど、映画の雰囲気を損なうことない爽やかな楽曲で別段違和感はなかったですね。口当たりさっぱりの平凡な曲だとも言えますけど。

ほんと、映画全体通してとりあえず爽やかさだけはありましたよ。観終わった時、なんかよくわからんけど爽やかだったな~とは思いました。




それにしても、いったいなんで泣けなかったのか、後からゆっくり考えたんですけど、

結局は主題歌がZONEの「Seceret base~君がくれたもの~」じゃなかったことが原因ではないかという結論に至りました。

「あの花」だって、「Seceret base」じゃなかったらあそこまで感動していなかったと思うし!

心が叫びたがってるんだ。」も「Seceret base」だったらきっと泣けたはず!話の内容と曲になんの関係もないけど!


「Seceret base~君がくれたもの~」バンザイ!!



というわけで終わります。